2007年03月01日

2月25日(出発前日)

 今回の旅行は、事実上、前日から始まったといっても過言ではない。というのは、生活時間をズラす必要があったからである。では、どうしてそんなことをするのか。それは、機内で熟睡するためである。私のような臆病者にとって、飛行機は恐怖以外の何ものでもない(しかし、海外へ行きたいという欲望は抑えられない)。あんなものが空を飛ぶことじたいが信用できない。前回の旅行でも、座席についた瞬間、幼少の頃に見た御巣鷹山の映像がフラッシュバックして心が揺れた。そんな人間が飛行機をやりすごす方向はただ1つ、眠ることである。

 というわけで、前日は寝坊もそこそこに、夜は徹夜をし、搭乗までに疲労をたっぷりと溜め込むことに決定。25日は「そこそこの寝坊」どころではない15時に起床。行き過ぎた寝坊特有のけだるさの中、荷物をまとめ、アパートの隣人に挨拶を済ませる。夕食時のためか煮魚の香りがする。これから10日間、ああいうものは食えないものと心得る。笑点、サザエさん、といった日本の放送文化にも、いつも以上に触れておく。歌丸のシニカルな笑いはこれから10日間見られないものと心得る。

 21時に、すっかり眠るのが遅くなった秋葉原へ。某漫画喫茶の9時間のナイトパックで、出発に備える。その後は、《バキ》を読んで柴千春の気合と根性に涙しそうになったり、《ONE PEACE》を読んではサンジの「クソお世話に…」で涙しそうになったり、《ARIA》を読んではヴェネチアに行ってみたいと思ったり(これからドイツに行くクセに)。実は今まで腰を据えて《ONE PEACE》を読んだことがなく、その面白さに思わず感動(今更!)。思わず友人に「ワンピースって面白いな!」とメール。直後「明日から海外に行くんだからちゃんと寝ろ」という返信が届く。全くもって正論だと思った。

 席はTVブースを利用した。《まなびストレート》を観るべきかNOAHを観るべきか迷っているうちに、放送局は次々に放送終了。ここからは、物言わぬ漫画だけを友として、退出まで過ごすしかない。《火の鳥 未来編》で滅亡後の世界に一人残されたマサトの気持ちってこんなのかな、などと思う(手塚先生の英霊に呪われること必至)。

 4時前後になってフライングで眠気に襲われる。ここ数日の疲労が十分に抜けきれていないらしい。慌ててドリンクコーナーに走り、エスプレッソを3杯分汲んできて、飲み干す。しばらくして、コーヒーで眠気を鎮圧した時独特のダルさがやって来る。これで機内でグッスリ眠れるという確信と、多分スカイライナーの時点で熟睡してしまうという予感を秘めて、5時半、漫画喫茶を後にする。いよいよ、旅が始まる。
posted by Ho_Renomo at 00:00 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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