2007年01月05日

準備(2):携行品について

 「海外旅行に何を持っていくべきか」は、それこそ《地球の歩き方》などのガイドブックをめくれば必ず書いてある問題なので、こんな一個人のブログで逐一リストアップする必要はない。

 というわけで、以下では、一般的なリストには掲載されていないけれども、個人的に携行して便利だったものについて、いくつか紹介することにしたい。

A:睡眠導入剤

 筆者のように気が小さく些細なことにも心がざわつくタイプの人間にとって、旅行は安眠を妨げる要因に満ち溢れている。「ベッドと枕が違うと眠れない」、「次の日の観光が楽しみで眠れない」といった古典的なものをはじめとして、飛行機に乗れば幼少の頃に見た日航機墜落のニュースが思い出されて眠れず、前日には旅行が楽しみで眠れず、ホテルでは隣の部屋から漏れ聞こえてくるテレビの音が気になって眠れず、翌日は早朝から列車に乗る予定があれば、その時間に間に合うように起床できるかどうかが心配で余計眠れない

 そんなときに、ultima ratioまたは最終兵器として、睡眠導入剤があると頼もしい。効き目は人それぞれだが、その種の薬に耐性がない人であれば、1時間か1時間半もすると眠気が襲ってくるだろう。但し、「眠れ過ぎる」場合があって、翌朝なかなか起きられない可能性があるので注意が必要。余裕があれば、出国前にあらかじめ試用しておくとよいかもしれない。

B:文庫本

 「日本が懐かしくなった時」のための携行品、というのがある。例えば、欧米の食生活に辟易したときのために梅干を持参する人が少なからずいるように。筆者は食に関するこだわりが希薄な人間なので、別に3食ドイツ料理が1週間以上続こうが、全く問題はない。むしろ問題なのは、「ドイツ語しか読めない/聴こえない環境」に置かれることである。

 そこで、旅先で日本語が恋しくなってしまった時のために、何冊か文庫本を持っていくことにした。具体的には当然ながら読みたいものを携行すればよいのだが、バッグにお土産を詰め込んで帰ることを考えると、大判の本を選ぶのは得策ではない(A5版でも正直少し邪魔になるくらい)。また、余りに早く読み終わってしまうような簡単な本を選んでしまうと、何度も繰り返し読むことになるか、何冊も傾向する羽目になるかである(なので、ラノベは除外した)。

 例えば、学術文庫系を1冊、やや厚めの文学作品を1冊ほど持参すると、荷物にならず適度に気が紛れるのではないか、と思う(個人的なチョイスを具体的に書くと、前者はエルンスト・カントーロヴィッチ《王の二つの身体》、後者は枕草子(上)[講談社学術文庫版])。

C:ポータブルオーディオプレーヤー

 これもBと同様の考慮によるもの。

 海外の風景に合いそうなBGMを選んでいくのも1つの愉しみだが(これは本当に楽しい丸2日くらい潰せる)、それとは別に日本語の歌や喋りを詰め込んでおくと、旅先で少し心細くなったときに役に立つ。少なくともドイツで日本語をマトモに聴く機会は、ほとんど無い。せいぜい、街角やホテルに来ている日本人グループの他愛も無いお喋りを耳にするかしないか、という程度である。現地の人が日本語を喋ることもあるが、カタコトの「アリガトウ」「サヨナラ」ではさすがに心は癒されない

 というわけで、そんな寂しさを共有できる人は、MP3プレーヤーなりMDプレーヤーなりを携行することをオススメしたい。個人的には、移動用に日本の歌謡曲を入れたり、ホテルで一息つく時のためにラジオ番組の録音や落語を入れるとよいのではないか、などと思う。

 もちろん、「猫が迷子になったニュースが大惨事に聞こえる」というドイツ語を終始聞き続けたところで別に何ともないよ、という人は、こんな手の込んだ準備をする必要はないのだが(多分、そういう人が多数なんだろうなあ)。
posted by Ho_Renomo at 00:00 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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