2007年02月02日

ドイツにおけるマンガ(2):どこで、いくらで、売っているのか?

 次に、こうして「垂れ流し」的に翻訳されているマンガ=Mangaが、具体的にどのような場所で、どれくらいの価格で売られているのか、について書いておきたい。

A:どこで?

 第1に場所について。基本的には日本と同じような感じである。一般書店には「Manga」コーナーが設けられているし、数はさすがに日本には劣るが専門店もあるし、また駅構内にある売店でも販売されている。

 第1に、一般書店について。全ての、とは言わないけれども、そこそこの規模の書店であれば、必ずMangaのコーナーが設けられている。筆者が実際に行った中では、例えばフランクフルトおよびベルリンのHugendubelやボンのBouvir、またベルリンのDussmannにはそういったコーナーが設けられていた。しかも、アメコミ等と日本のマンガはジャンル自体が違うと認識されているのか、多くの場合、前者は「COMIC」・後者は「MANGA」という括りになっている。

 第2に、駅のキオスク。別の箇所でも触れる予定だが、ドイツの主要な鉄道駅には必ず「Presse&Bücher」と言った名称の、新聞・雑誌・書籍を扱う売店がある。そして、そのようなキオスクは必ずといって良いほど、Mangaを取り扱っている。しかも分量の点でも、申し訳程度に置いてあるというレベルではなく、回転式の陳列棚なども使いながら100~200冊程度が陳列されている。また、場所によってはショーウィンドーがあるのだが、おそらく現地で出版業務を行っている企業によって、等身大ポップなどの宣伝が行われていることもあった(筆者はボン中央駅およびベルリンのAlexanderplatz駅で目撃している)。

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* ハイデルベルク中央駅のキオスク。中央やや左にある赤い回転式書架にMangaが陳列されている。ちなみに下から4段目の赤い背表紙はHELLSING。

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* ボン中央駅のキオスクのショーウィンドー[クリックで拡大]

 第3に、Manga専門店。こちらのサイトでも紹介されているように、ドイツにもマンガやゲームを扱う専門店はある。筆者が立ち寄ったのは、フランクフルトのCOMIC、およびベルリンのGROBER UNFUGの2件。
 このうち前者は、フランクフルトの中心街ハウプトヴァッヘをやや南に外れた辺りにある2階建ての店で、売場面積は合計でアニメイト秋葉原の1階分程度である。店舗の1階は主にアメコミとその流れを汲む作品が中心であるのに対して、2階はMangaコーナーで、立ち読みならぬ「座り読み」をしてもらうために数個の椅子が用意されている。
 これに対して後者は、ベルリンのWeinmeisterstrasse駅(U-Bahn)付近に位置しており、売場は1階のみで、面積は同じくアニメイト秋葉原店の1階分程度。こちらはMangaを中心としたホビーショップの趣きがあって、アニメのDVD(日本版含む)や日本の音楽雑誌なども売られていた。そういえば、浜崎あゆみのポスターも飾られていたよ

B:いくらで?

 第2に価格について。既に指摘されているように、海外におけるMangaは日本におけるよりも割高である(現地の金銭感覚は厳密には分からないが、少なくとも日本円に換算した場合、日本版の価格よりも高い)。

 ドイツにおいてもこの事情は同じで、日本でマンガを買うのと同じ感覚では難しい価格設定がなされている。出版社によっても作品によっても差異はあるが、例えば日本でいう少年・少女マンガを主に扱っているEGMONTやTOKYOPOPの場合、大半の作品が5〜6.5ユーロくらいで販売されている。また日本でいう「大人コミック」を主に扱っているPANINICOMICSの場合は、7〜8ユーロくらいのものが大半である。

 これを単純に日本円に換算すると、1ユーロを150円として、前者がおよそ750〜1000円、後者がおよそ1100円〜1200円、ということになる。つまり、日本の2倍前後なのである。総じてドイツの書籍は日本に比して割高な印象があるが、それにしても2倍というのは高額である。

 しかも、以前の旅行でイタリアで購入したMangaは、例えばエクセル・サーガがおよそ4ユーロ、ちょびっツやラーゼフォンがおよそ3ユーロという具合に、全体としてドイツよりも安価だったのである。

 このようにMangaが高価になる理由は定かではないが、著作権や翻訳の手間などが関係しているのだろうか。また一つには、日本におけるほど大量には製作しないために、単価が上がっているのか、とも思う。

 現地では、日本のようにごく普通の子供がMangaに飛びついて買っていく風景を余り見かけず、むしろ大学生以上の、しかもそれなりに金を持っていそうな人ばかりがMangaを物色していたのだが、もしかするとそれはこうした価格に関する事情と関係しているのかもしれない。
posted by Ho_Renomo at 00:00 | TrackBack(1) | ドイツにおけるマンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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